ブラック・ミラー シーズン6 みはじめた (ネタバレあり)
いろんなドラマシリーズの中でも格別に好きなのがこのシリーズ
ブラックユーモアこそ、現代社会に対する鋭いメスとして機能するのだ....!というのはこれまでのシリーズで散々味わってきた
露悪というべきなのか、不謹慎というべきなのか、いまいち分類ができていない さて、シーズン6の1話はかなりぶっ飛ばしてて、明らかにネトフリにみえるストリームベリー社がおそらく今シリーズの軸なのではないかと悟った 自分のさりげない....といってもちょっといかがなものかという一日がやや脚色されてドラマシリーズとして配信されていて、モデルとなった方はクソ長い利用規約によって己のプライバシーをぶっこ抜かれまくっていて、それを基にディープフェイクでドラマとなっているわけだが、デジタル肖像権として提供していた側も、契約によってやりたい放題してもいいですよ契約になっていてオワタ...と ストリームベリー社に乗り込むくだりは雑で笑ったけど「ここは仮想現実階層1なんだよ!!!」と騒ぐテックガイのあたりから、現実が歪んでくる感じがして、あ〜〜〜〜はじまったな〜〜〜〜!!!と
ピア(だったっけ?)のなんとも言えないズカズカくる感じというか、糖質制限してるんでグラタンはいらねーっす、みたいなこととか、いちいち癪に障る
サディストファミリーの生き残りドリルババアとして襲ってくる的な話になんのかなとおもったら、さすがにこのシリーズはそんな安易な展開にはしてこない
3話は設定が巧みだったし、50年代?60年代?テイストとの絶妙なリアリティラインが良いところに、2人の宇宙飛行士がそれぞれオフの時は機械の身体で地球上で暮らしていて...という
デヴィッドは明らかにマンソン・ファミリー的なヒッピー連中に家族を惨殺された上に機械の身体も、そのスペアも全て焼却されて、宇宙船で孤独に何年も生きていくハメになってしまう 見かねた相方が、自分の身体を貸してあげるのだが、ここいらでもうとにかくイヤな予感しかない
完全に乗っ取られてしまうとか、宇宙船でガチ喧嘩になって戻れなくなるとか...etc
ある意味宇宙でも地球でも人質をとられているようなもんなので、相方からしたらかなり詰んでいたとも言える
時代背景だからなのかもしれないけど、納屋で絵を描かせるぐらいならセラピストにかからせるなりなんなりすべきだったろう
まーあと大抵ロクなことにはならないんで、ひょっこり人のもん覗いたりするのはよくないね
オチとしては完全に一線を超えたデヴィッドが凶行に及ぶわけだけど、双方共になんかラナ視点ではなんというか.....
単一人格のスパダリで居続けられるよう努力しようと襟を正した(そういう話?)